自分史上怒濤の2019年を最後に振り返る
今日は2019年12月31日。大晦日だ。そもそも晦日とはなんなのか。
晦日=月末
という意味らしい。
まぁそんなことはぶっちゃけどうでもいいのである。
今年は色々あった。いや、ありすぎたのだ。
一ヶ月ごとに出来事を振り返っていくことにしよう。
【1月】
去年まで一緒に働いていた職場の人達がごっそり消えた環境の中で仕事がスタート。
【2月】
その職場(出向していた)から、引き抜きされる。ここで色々と悩む
【3月】
引き抜きに応じて転職。ただし、仕事があまりにも忙しすぎたり、別の人が仕事出来なさすぎてストレスを溜めていく
【4月】
尊敬していた上司が大型連休を取っているタイミングで、ストレスの発散元を無くし、精神的に崩壊する。体も動かなくなる
【5月】
自分の病気が発覚する。ここから休職。
【6月】
もしかすると、ここが一番穏やかだったかもしれない。毎日会社の上司から連絡を貰っていた。本当にいい上司でした。
【7月】
Vtuber企業からスカウトを受ける。入社日直前でその企業が二度目の炎上を果たす。
【8月】
Vtuber企業に入社する。声優交代の余波もあり、再生数がどんどん落ちていく。
【9月】
楽しく仕事をする。好きだった先輩が退職する。今の彼女と職場で徐々に仲良くなっていく。
【10月】
人生で10年振りくらいの久しぶりのデートをした。彼女に告白する。なお、保留にされる。
【11月】
クビを宣告される。保留にされていた告白にOKがでる。人生で10年振りくらいに彼女が出来る。
【12月】
無職。久しぶりのニート。
転職活動、面接と書類合わせて30連敗以上を喫したが、最後の最後に友人の協力もあって、株式会社アイデミーに拾ってもらった。
って感じで怒濤過ぎる2019年でした。仕事面では2020年は少し腰を据えて挑めそうです。
エンジニアとしての自分の方向性も見えてきそうですし。
彼女のことも勿論大切にしていきたいです。2021年か2022年にはもっといい報告が出来るように。
2019年もありがとうございました。来年も何卒よろしくお願い致します。
【体験記】ドスパラ秋葉原本店で第三世代Ryzen搭載のフルカスタマイズPCを作ってもらった話
今もの凄く人気の第三世代Ryzen搭載のパソコンを、パーツ一式まるごと選んで、新しいフルカスタマイズPCを購入したときの体験記です。
目次
- 目次
- そろそろ、パソコン買い換えたい
- 新しいパソコンでやりたいこと
- Ryzen 3900X搭載 GALLERIA AXZとの出会い
- とりあえず、今週お店来れますか?⇒じゃあ、明日行きます
- BTOか、自作か
- PCケース選び⇒自作することに
- いざ自作! と思ったら、思わぬ落とし穴……!?
- 一日目の所感~CPUが一世代前にしては、全体の金額が高い気がするんだけど……?~
- 次の日、思わぬ形でワンランクアップと、おまけまで……(ありがとうございます)
- 二日目の所感~一日待ってみたら、PCがよりいい感じになった~
- 今回出来上がったのPCの構成
- ついでに他のBTOパソコンと比較してみた
- 結論~BTOよりも圧倒的に満足できるPCができた!~
そろそろ、パソコン買い換えたい
最近、Vtuberとか流行ってるみたいだし、自分も動画編集とかモデリングを始めてみたいなぁ――。
でも、今自分が7年間使い続けてる
第三世代core i5搭載 メモリ8GB VRAM1GB
のデスクトップだと、スペックが低くて快適ではなさそうだし……。
そうだ、新しいパソコンを買おう!
新しいパソコンでやりたいこと
ということで、以下の用途で使えるPCが欲しい!
なので、スペック的には
- コア数が多いCPU(どうせ買うなら12コアとかいいなぁ……)
- 高性能でビデオメモリが8GBよりも多く、CUDAコア多めの、レイトレーシングに対応したグラフィックボード
- 将来的にNVLINKもできる拡張性(あるいは最初から2枚搭載のモデル)
- メモリ64GB
そして、可能であれば(とか言いながら……後述)
- CPUとGPUの簡易水冷
- かっこいいケース
これらを条件にして、前回7年前にデスクトップを買った時と同じように
BTOを中心にネットで調べていきます。
※ちなみに前回はTWOTOPで買いました。
Ryzen 3900X搭載 GALLERIA AXZとの出会い
ネットで様々なBTOパソコンを検索していると、第三世代Ryzenのポジティブな話題を多く目にしました。
今回、動画編集ではコア数が重要という情報があったので、
「Ryzen 9 3900X(12コア/24スレッド)」
が一番自分の理想のスペックに近いと思いました。
そこでRyzen9 3900X搭載のBTOパソコンを色々調べた結果、
ドスパラの『GALLERIA AXZ』がヒットしました。
グラフィックボードはRTX2080Tiを搭載しようと考えていましたが、
『GALLERIA AXZ』も選択可能なので、
「お、これは要求通りのスペックだ!」と思いました。
しかし、個人的に「可能であれば」と考えていた
- CPUとGPUの簡易水冷
- かっこいいケース(主観)
を、ドスパラ通販のカスタマイズ選択メニューから選ぶことは出来ませんでした。
ちなみに、7年前にTWOTOPでPCを作ってもらった時は、選択メニューに用意されていない簡易水冷のCPUクーラーを使ってほしいとご要望をお伝えしたところ
BTO用のモデルを基に、CTOという形でカスタマイズすることができ、CPUクーラーを簡易水冷に変えてもらいました。
(他にグラボも、特定のものに替えてもらえました)
という経験があったので、ドスパラ通販でもそれが出来るか確かめるため、通販に電話しました。
とりあえず、今週お店来れますか?⇒じゃあ、明日行きます
ネット通販にかけた電話では、綺麗な声のお姉さんが対応してくれました。
そして私は麗しいお姉さんに要求しました。
【私】「GALLERIA AXZのPCケースを別のものにすることは可能でしょうか?(キリッ)」
【お姉さん】「申し訳御座いません……通販の方では、カスマタマイズの選択メニューにあるものでしか、お受けすることは出来ません……」
【私】「あぁ、そうなんですか」
少し落胆……。
しているところに、お姉さんが続ける。
【お姉さん】「ですが、店舗の方であれば、そのようなカスタマイズをもしかしたらすることが可能かもしれませんので、恐れ入りますが店舗の方に確認して頂いてもよろしいでしょうか」
【私】「そうなんですか。ありがとうございます。じゃあ、店舗の方にちょっと確認してみますね」
――ということで、そのまま、一番品揃えがよさそうな秋葉原本店に電話。
【私】「GALLERIA AXZのPCケースを別のものにしたいのですが、先程通販の方に電話して、通販では出来ないと断られたのですが、通販のお姉さんが店舗の方なら可能かもしれないとおっしゃっていたので電話したのですが……」
対応してくれたのは、爽やかそうな声の男の店員さんだった。
【爽やかな声】「そうですか。……出来ない事は無いですね。ちょっとややこしくなりますが、方法としてはGALLERIAを買って頂いてから、別でPCケースも買って頂き、中身だけ入れ替えるという方法です」
なるほど! できないことはないのか!!
【私】「あぁ、そうなんですか」←ボキャブラリーの少なさ
【爽やかな声】「ただそれだとPCケース代が勿体ないので、あるいは自作もアリですかね……」
【私】「PCケース交換の場合と、自作の場合だと、どれくらい値段が変わるんでしょうか」
【爽やかな声】「そうですね、お店に来て貰ったほうが話がスムーズなので、とりあえず、今週お店に来て頂ければと思います。私も時間を空けておくようにしますので」
【私】「じゃあ、明日行きます」
【爽やかな声】「はい、お待ちしております」
BTOか、自作か
翌日、約束通りの時間に行くと、電話で対応してくれた店員さんが担当することに。
そして、昨日電話で話してくれたとおり、PCケースを購入することでケースを換えることは可能らしい。
――人間とは欲が満たされると、さらに欲で満たされたくなる非常に罪な存在である。
【私】「ちなみに、CPUとGPUを簡易水冷にすることって可能ですか?」
【店員さん】「グラフィックボードは無理ですが、CPUは水冷のCPUクーラーを買って頂ければ交換できます」
【私】「あぁ、そうなんですか」
それもできるのか!! でも、ちょっと割高になりそうだ……。
【店員さん】「ただ、そうなると恐らく自作した方がいいような気がしますけどね。グラフィックボードも簡易水冷タイプが選べますし」
【私】「そうなんですか……」
それからしばらく、BTOで換装するか、自作がいいのか考えて黙り込んでしまう。金額はどれくらい変わるんだろう……。予算内に収まるのだろうか。
PCケース選び⇒自作することに
BTOにして、ケース交換だけするのか、自作にするのか答えが出ない自分。
【店員さん】「ところで、PCケースはすでに決まっていますか?」
【私】「いえ、実物を見て、かっこいいやつを選びたいと思ってます」
【店員さん】「そうですか。じゃあ実際に、PCケースを見に行ってみましょうか」
そのまま2階にあるPCパーツ売り場の一角、PCケースが五十種類くらい並んでる棚の前までやってきた。
そこで、ケースに求めている条件を追加する私。
【私】「将来的に、グラボを2枚刺しで使いたいんですよ」
【店員さん】「そしたら、底面にファンが三枚搭載してるケースがオススメですね。基本的にグラフィックボードってこの低い位置にあることがほとんどなので」
といいながら、エアフローなどについて説明してくれる店員さん。
なんて超丁寧で分かりやすいんだ……!
【私】「あぁ、そうなんですか。……じゃあ、どのケースが店員さん的にはオススメですか?」
というのは、陳列されているケースの種類が多すぎて、正直どれが底面ファン搭載なのか一個ずつ見ていかないとド素人の自分には分からない……。
【店員さん】「そうですねぇ……こちらのインウィン(IN WIN IW-CF06B 303)とかは底面に三枚ファンがあるので、グラフィックボードの冷却という意味ではオススメですね」
【私】「なるほど……他には……」
【店員さん】「私が使ってるリアンリのコレ(Lian Li O11 Dynamic)とかもオススメです」
【私】「そうなんですか……」
と、ここまでオススメを紹介してもらいながら、正直、どちらも「デザインが綺麗に整った優等生のように少し大人しめで、物足りない」と感じてしまう自分。
せっかく選ぶのならば、やっぱり自分の主観でかっこいいと思えるPCケースを選びたい!
そんななか、ENERMAXのSABERAY Whiteが目に入り、ちょっとかっこいいと思った。店員さん推奨の底面ファンは無いけれど……。
【私】「このケース、LEDの光り方とか、ちょっと近未来的っぽくないですが」
【店員さん】「まぁたしかにそうですね。(そう言いながらケース内部をのぞき込みながら)……あ、これも冷却してくれそう」
そういって再びエアフローを説明してくれる店員さん。
店員さんの「冷却してくれそう」という言葉とエアフローの説明に安心感を得た私は――
【私】「じゃあ、ケースはこれにします!」
ちなみに、ここまで20分以上かかってますw(しかし、これは序章に過ぎないのです)
【店員さん】「かしこまりました。じゃあ、どうします? 下のBTOのPCと入れ替えます? それとも自作にします?」
どうします?というのは、ケース換装にするのか、自作にするのかという問いかけである。
未だに悩む自分。
【私】「う~ん……。そうですねぇ……。ケース換装と自作でどれくらい金額が変わるかですねぇ……」
【店員さん】「BTOの方がコスパはいいですけど、自作は選ぶパーツによって金額が変わってきますね」
その通りである。
【私】「う~ん……」
決定打がなく、悶々と迷う自分。
しかし、ここで店員さんのまるで悪魔の誘いのような次の一言が私の迷いを断ち切った。
【店員さん】「せっかくならやっぱり、ケースだけじゃなくて中も自分で選んでみませんか? グラボも簡易水冷のモデルがありますし、CPUファンも水冷選べますし」
【私を自作へと誘った用語集】
- せっかくなら
- グラボも簡易水冷
- CPUファンも水冷選べますし
――あれ? いいことしかない?
【私】「パーツ選び自信がないので、付き合ってもらえますか……?」
【店員さん】「はい、任せてください」
【私】「ありがとうございます。じゃあ、自作でいきましょう!」
【店員さん】「かしこまりました! さっそくケースの在庫があるか確認してまいりますね」
いざ自作! と思ったら、思わぬ落とし穴……!?
ケースも無事に確保し、ついに人生初のフルカスタマイズPC――自作のためのパーツ選びがはじまった。
まず簡易水冷タイプのRTX2080Tiの在庫の確認から。
【店員さん】「なんと! 最後の一つが残ってました」
最後のひとつって言葉、少し嬉しいですよね。
グラボも確保できた次は、CPUでした。
【店員さん】「CPUはRyzen 9 3900Xがいいんでしたっけ」
【私】「そうですね」←ここまで在庫有が続いているので3900Xも間違い無く有ると思い込んでる自分
CPU価格表の前まで行く店員さんと自分。
【店員さん】「あ~~~……」
価格表を見た店員さんのリアクションが、いいときのリアクションではなかった。
【店員さん】「すいません……3900Xは売り切れですね……う~んどうしましょうか」
見てみると、たしかに売り切れだった。
初めての挫折である。たしかに、必ずしも希望通りのパーツが揃うわけじゃないのが自作の宿命でもある。
6万円台で買える12コアなんて夢のようだしなぁ……。
【私】「取り寄せとかは出来ないですか?」
【店員さん】「入荷予定が未定なので、取り寄せは出来そうにないんです……」
ちなみに、当時3800Xはあるみたいだったが、コア数が一回り少ないタイプだった。
3700系も売り切れでした。(8コア系のRyzenは3800X以外売り切れ)
考え込む店員さん。
【店員さん】「とりあえず安いモデルを積んでおいて、CPU以外のパーツを確保するってのはアリですが……。う~ん……でも、ちょっと余計にかかっちゃうな……」
せっかく作り始めたのだから、ここでやめるのはなんだか勿体ないと思った自分――。
【私】「じゃあ、一番安いの積んでおくってどうですか。せっかく作り始めたんだから、3900Xが入荷してから買い換えでも構いません」
【店員さん】「そうですか。あ、だったら2700X(8コア/16スレッド)が価格も安くなっていますし、コスパもいいので、とりあえずで載せておきます?」
【私】「そうします」
あくまで2700Xは、3900Xが入荷するまでの代替品として考えて、コスパがいいから選んでくれたのだと思います。
ちなみに、Ryzen 9 3900Xは2019年7月26日現在、日本中で枯渇状態が続いているみたいです。
他ショップでは、最後に入荷したのが7/11らしいので、もう二週間近く供給されていないことになります。
AMDさん頑張って!!
メモリも売り切れが多かったです。どうやらこれも第三世代Ryzenの登場による影響のようです。
どうやら今後もメモリの値段はしばらく上昇傾向だろうとのことです。
恐るべし、Ryzen――。
しかし、ここでは無事にDDR4-3200の64GB(16GB×4枚)を確保。
M.2は最新のGen4の1TBをチョイス。こちらも(Ryzen効果による)売り切れが多かったが、Corsair製が残っていたのでそれを選択。
OS用のストレージにWesternDigital製の500GBのSSD。
そのほかマザーボードや、念願のCPU簡易水冷クーラーなども選択し、全てのパーツが揃った。
パーツを全て揃えた最終確認の段階で、マザーボードがNVLINKに対応していないことが発覚したが、隣のレジにいた店員さんが「ACE(MSI MEG X570 ACE)は対応してるよ」というアドバイスを送ってくださり
【私】「じゃあ、ACEでお願いします」
という感じでNVLINKの可能性も確保。
ちなみにここまで、約2時間半経過。
(だから序章だったわけです……)
その間、店員さんは付きっきりで、PCに必要な全てのパーツごとに、あるいは製品ごとの違いについてド素人の私でも分かりやすいように説明してくれました。
こんなに手厚い接客……というか、普通に対価としてお金払いたいレベルでした。
安心パーツ選びフルサポートプランとかどうでしょうか。
1時間単位の事前予約制で6,000円とかでも、自作するには自信が無いけどPCパーツを全部自分で選んでみたい(でも、パーツの知識が不安だからサポートがほしい)って人は一定数存在しそうなので、需要はありそうな気がします。
話が逸れましたが、最後に組み立て代行と動作テスト(約2万円)もお願いした結果、【46万6千円】という金額になりました。
一日目の所感~CPUが一世代前にしては、全体の金額が高い気がするんだけど……?~
ド素人的観点になってしまいますが、当初考えていた『GALLERIA AXZ』で似たようなスペックを構築すると【43万円】です。
そして、今回のフルカスタマイズPCの【46万6千円】というのは、仮のCPUを入れている状態であり、3900Xの【6万4千円】を追加すると【51万円】になります。
3900Xの追加費用を抜きにしても、CPUのランクが下がってるのに、BTOより高いのはどうなのだろうと感じました。
でも、『GALLERIA AXZ』はCPUもGPUも空冷だしなぁ……。
高い買い物ですし、一旦よく考えたいと思い、見積もりだけ頂いて帰りました。
しかし、二時間半も付きっきりでパーツの説明を丁寧にしてもらって、全ての質問にも答えてもらって、一緒にパーツを選んで出来上がったPCを断るのも嫌だなと思いました。
ただ、個人的に何がネックだったかといえば、CPUでした。CPUが3900Xに比べて一世代前かつ格下の2700Xなのに、全体の金額がBTOより高いことに納得できていなかったのです。
そこで、自分を納得させるために、家に帰ってから2700Xのベンチマークを調べました。
すると、第三世代Ryzen 5 3600Xがベンチマークのスコアでは近いことを知りました。
コア数が多いけどシングルスレッドが弱い2700X(8コア/16スレッド)……コア数は少ないけど1コアあたりの性能が良い3600X(6コア/12スレッド)……。
思考を回していると、そもそも今すぐ3900X級のコア数が必要なのかという、自分自身への疑問も湧き上がり、
「別に今すぐ3900Xが必要ってほどでもないから、2700Xか3600X(あれば)にしよう」
という結論に至りました。
(手に入れるのもしばらく難しそうだと思ったので)
なにより、今使ってるデスクトップのCPUはi5-3470の4コア4スレッドですからね! 2700Xでもコア数が2倍、スレッド数は4倍です!
そして、金額面での差についても、仮にフルカスタマイズPCのCPUを最初から3900Xに出来たと仮定した場合【50万4千円】ですが、
当初検討していたGALLERIA AXZの【43万円】と比較して
- 簡易水冷CPUクーラー
- 簡易水冷型グラフィックボード
- SLI可能マザーボード
- PCケースのカスタマイズ
という部分の違いに、7万円分の価値があると感じました。
とくに、本格水冷をするほどではない自分にとっては、SLI時にプライマリのグラフィックボードを水冷に出来るというのは、特にメリットが大きいと思いました。
- プライマリが水冷
- SLIも可能
- CPUも将来3950Xなどに変更することができる(もしかしたら次の4XXX台も……?)
これらの拡張性にお金を払っているから、BTOよりも若干高くなっているのだと考えると、だんだん納得できるようになりました。
特にSLIを可能にするためにマザーボードを変更した時に2万円高くなっていたことも思いだし、拡張性のために高くなったという感覚がありました。
また、第三世代Ryzenの影響で様々な他のパーツが売り切れになっているのを見て、
とりあえずPC全体を作っておくこと(パーツを確保すること)も大切だと思ったのです。
CPU以外は完全に希望通りの構成だったので。
ということで、また明日お店に行って、2700Xと3600Xどっちがいいか聞いてみて、それ以外の部分はこの見積もりのままでいこう――と決意したのです。
次の日、思わぬ形でワンランクアップと、おまけまで……(ありがとうございます)
ということで二日目。一日目の店員さんはちょうどお休みの日らしく、最終確認の時に隣のレジからマザーボードについてのアドバイスをくれた店員さんが対応してくれることになりました。
昨日頂いた見積もり表を見た店員さんは……
【店員さん】「……2700Xでいいんですか?」
と、やはり私の気になっていた部分を聞いてきました。
【私】「実は3600Xとどっちがいいのか悩んでいまして……」
【店員さん】「用途はなんですか?」
【私】「動画編集とモデリングとUnityのリアルタイムレンダリングです」
【店員さん】「あ~……じゃあたしかに、どっこいどっこいだなぁ……」
【私】「ですよね……。3600Xはコア数が低いですけど第三世代だから性能上がってますしね……」
【店員さん】「そうですねぇ~……。じゃあ、告知はまだなんですけど、今日ちょうど入荷したばかりの――」
そう言いながら店員さんがカウンター奥のCPU置き場に手を伸ばす。そっちを見るとたしかにRyzenのBOXが昨日より増えていた。
もしかして、3900Xが入荷した!?――なんて、勝手に期待しましたが
【店員さん】「――こちらの3700X(8コア/16スレッド)はどうですか?」
ちょっと違った。けれど、2700Xが進化した最新世代版だ。
【私】「3900Xも一緒に入荷してますか?」
【店員さん】「3900だけは全然メドが立っていなくて……」
【私】「ですよねぇ……」
やはり、たった一日で解消されるわけではないらしい……。
【私】「ちなみに、3700Xだと、金額的にはどれくらい変わりますか?」
【店員さん】「(PCの画面を見せながら)これくらいですね」
ディスプレイを見ると【4万3千円】だった。つまり、2700Xが【2万6千円】なので、【1万7千円】の差額である。
正直、金銭感覚が麻痺してる部分もありました。なにより、心の中で第二世代よりも第三世代Ryzenを求めていたような気がします。
最新世代のCPUにグレードアップして同じコア数なら、1万7千円くらい構わないと思いましたwww
【私】「じゃあ、3700Xでお願いします」
【店員さん】「かしこまりました」
という感じで、タイミング良く、入荷したばかりの第三世代の3700Xにワンランクアップしました。これはラッキーですね!
自分の使い方的に、動画編集で高度なことを今すぐする訳ではないので、3700Xで2年間くらいは使い続けられそうな気がしています。
その後、私はもう一つ気になっていたことを伺った。
【私】「グラフィックボード用の支え棒はあった方がいいですかね……? この見積もりには含まれて無いんですけど」
【店員さん】「あぁ……たしかにあった方がいいですね……。昨日のお話を聞いていた限りですとSLIをするんでしたよね。なら、むしろあった方がいいですね」
【私】「ですよねぇ……」
実は昨日、家に帰ってからネットでNVLINKについて調べると、グラボの支え棒があった方がいいという意見が結構多かったのだ。
【店員さん】「(カウンター奥から箱を取り出し、開封しながら)こんな感じのですね。これは最大3枚のグラフィックボードを支えられるタイプです」
【私】「3枚ですかぁ……」
【店員さん】「そうです。3枚まで……あ、これ無料で差し上げます」
【私】「え、いいんですか?」
【店員さん】「はい。ちょうどMSIのグラボとマザーボードを購入して頂いてますし……」
たしかに、支え棒のメーカーもMSIでした。
【私】「じゃあ、お言葉に甘えてありがとうございます」
ということで、噂でしか聞いたことがなかったオマケを頂けました!
なんだか、一日待ったことでCPUもよくなり、グラボの支え棒も貰えたり、PCの内容がより洗練されたような気がして、すごく嬉しい気持ちでした。
※品薄の3900Xをスパッと諦めたことで、CPUのコア数に妥協が出来るようになった部分が心理的な面では大きいです。
唯一、メモリだけが一日待ったことで、見積もり時の製品が無くなってしまったらしく、店員さんも「一日で在庫はかなり変化しますね」とおっしゃっていました。
恐るべしRyzen――。(二回目)
ただし最終的には、同じスペックのメモリを希望通り搭載できることになりました。
という感じで、この段階でも疑問点などを質問したり、再見積の処理などで、1時間半近くかかりました。
二日間の合計で4時間も付きっきりで対応してもらいました。
ドスパラさんは、これだけで、お金取れるレベルだと思います……本当に……。
二日目の所感~一日待ってみたら、PCがよりいい感じになった~
最終的に、組み立て代行込み、送料込み、割引込みで【47万2千円】という金額で見積もりを頂きました。
見事に予算内で無事に収まり、構成に対する不安なども解消され、安心して購入させて頂きました。
自分自身も第三世代のRyzen(8コア/16スレッド)にパワーアップできて嬉しいです。
コア数不足を感じてから上位のCPUに交換も出来るし、NVLINK可能な拡張性もありますし。ケースも自分がかっこいいと思う気に入ったものが選べたし、CPUもGPUも希望通りの水冷だし!――今回のフルカスタマイズPC選びは大成功です!!
それから今回のPCには、最近流行の光るパーツも沢山使われています。
狙ってやっていた訳では無かったのですが、初日の店員さんが光るパーツが好きらしく、一緒にパーツを選んでいたら、自然にそうなっていました(笑)
自分が選んだケースにもLEDが搭載されているので、全てのパーツが組み合わさったら、どんな風に光るのか今からとても楽しみです!
(PCが到着したら、ここに写真をアップします)
会計が終わったあとに店員さんが、パーツ構成表を見ながら
「このPCは、全体的に品質の高いパーツを使ってるし、スペックも高いので滅茶苦茶いいですよ」
と言ってくれました。
今回私は初めてのパーツ選びでしたが、
店員さん達と一緒に生み出したパソコンをそうやって「いいものだよ!」って褒めて貰えると、お世辞だったとしても、すごく嬉しいものですね。
自分の相棒になる作業用の大切なPCですからね。
店員さんのような心遣いを自分も普段から大切にしたいなと思いました。
今回出来上がったのPCの構成
こんな感じのPCができあがりました。特に、近未来的なデザインに一目惚れしたSABERAYがお気に入りw
ケース | ENERMAX SABERAY ADDRESSABLE White |
---|---|
マザーボード | MSI MEG X570 ACE |
CPU | AMD Ryzen 7 3700X(3.6GHz/8コア/16スレッド) |
CPUクーラー | Corsair H115i 280mm 水冷ファン |
メモリ | DDR4-3200 64GB(16GB×4) |
M.2 | Corsair Gen4対応 1TB |
SSD | WesternDigital SATA3 500GB(OS用) |
グラフィックボード | MSI GeForce RTX 2080Ti(VRAM 11GB) 水冷モデル |
電源 | Thermaltake 1050W PLATINUM |
Bru-rayドライブ | Pioneer Bru-rayドライブ(RW対応) |
OS | WIndows10 Home |
今回最初に考えていたPCのスペックに対する各条件は……
- コア数が多いCPU(どうせ買うなら12コアとかいいなぁ……)⇒△(そもそも3900Xが枯渇している。でも代わりに3700Xを積めたし、当面はこれで充分)
- 高性能でビデオメモリが8GBよりも多く、CUDAコア多めの、レイトレーシングに対応したグラフィックボード⇒〇
- 将来的にNVLINKもできる拡張性(あるいは最初から2枚搭載のモデル)⇒〇
- メモリ64GB⇒〇
- CPUとGPUの簡易水冷⇒〇
- (主観で)かっこいいケース⇒〇
CPUは3900Xが枯渇している以上、仕方がありません。
代わりに8コア16スレッドの第三世代Ryzenを積むことは出来たので不満は無いですし、それ以外の全てが要求通りのスペックとなりました。
(つまり、3900Xが日本国内で潤沢に流通していたなら、今回のフルカスタマイズPCは自分の要求を完璧にクリアすることが出来たということです!)
ついでに他のBTOパソコンと比較してみた
同じようなスペックで(できる限りスペックを近づけて)色んなBTOと比べてみました。送料・梱包料は含めていません。
※3900Xと3700Xの差額はおよそ2万円くらいです。NVLINKの記載が無いものはマザーボードが対応していることを確認しました。
※メモリ64GB RTX2080Ti Bru-ray搭載 プライマリSSD(M.2)
今回 | フルカスタマイズ⇒47万2千円(Ryzen 7 3700X搭載 水冷CPU&GPU) |
---|---|
TSUKUMO eX.Computer | G-GEAR GA7A-K193/XT⇒45万円(Ryzen 7 3700X搭載 NVLINK不可) |
PC ark | CY-AR8B45A-SKR2⇒48万円(Ryzen 7 3700X搭載 水冷CPUクーラー) |
Sycom | G-Master Hydro X570A⇒45万円(Ryzen 7 3700X 水冷CPU&GPU) |
PCワンズ | フルカスタマイズ⇒46万(Ryzen 7 3700X 水冷CPU&GPU セカンダリSSD不可) |
ドスパラ | GALLERIA AXZ⇒43万円(Ryzen 9 3900X搭載 NVLINK不可) |
フロンティア | FRGAX570/B⇒40万6千円(Ryzen 9 3900X搭載 NVLINK不明 セカンダリSSD不可) |
パソコン工房 | LEVEL∞ LEVEL-R0X5-R93X-XYVI⇒44万3千円(Ryzen 9 3900X搭載 DDR4-1866) |
セブン | ZEFT Gaming PC⇒48万8千円(Ryzen 9 3900X 水冷CPU セカンダリSSD不可) |
他にもあるかもしれませんが、こんなところでしょうか。
コスパ的にはどっこいどっこいですかね。フロンティアのマザーボードがNVLINK対応だと、金額面では頭一つ抜けてる印象です。
水冷3900Xの構成は無く、空冷であれば、3900X搭載パソコンを選べた可能性もありますが……。
水冷GPUもほとんどないです。
今回、CPUとGPUの水冷という部分でSycomも見ていたのですが、CPUが売り切れだったので、難しそうだと思いました。
(今は3900X以外復活してる)
なので、タイミングがあえば、Sycomもありえたかもしれません。
PCワンズのフルカスタマイズも中々自由度で言えば、魅力的だと思いました。
ただし、パーツについての知識がない自分みたいな人は間違ったパーツを選んだりしてしまうかもしれないので、(パーツごとの違いや、どれがいいのかも分からず)そういう意味では、パーツに詳しい人でないと使いこなすがの難しそうだと感じました。
通常のBTOにはない自由度の高さが魅力ですが、上手く使いこなすには、使う側の知識も必要に見えました。
(こちらも3900Xは在庫切れ)
BTOが向いてる人は
- 予算重視
- ケースにこだわりはない
- パーツにこだわりはなく、中のスペックの数字が希望通りであればいい
- 空冷でも大丈夫(水冷ならSycomという選択肢もある)
- 将来グラフィックボードを増やす予定がない
- 手っ取り早く、分かりやすくて簡単な方がいい
という感じなのかなって思います。
逆に
- パーツを選んでみたい
- こだわりたい構成があるが、BTOでは実現出来ない
どちらかを満たす人は、お店に行って、フルカスタマイズすると楽しい体験が出来ると思います。
知識が無い私でも、店員さんのサポートのお陰で、PC一式のパーツを揃えることができました!(組み立て代行もしてもらえますし、宅急便にも対応しています!)
(ぶっちゃけ金額も上記の表通りの差額程度で済みますし……)
という感じで、わりと雑に各種、第三世代Ryzen&RTX2080Ti搭載のBTOパソコンと金額の比較をしてみました。
その結果から見ても、今回のフルカスタマイズPCは、値段相応の拡張性と品質を兼ね備えたPCになっている気がします。
なにより、実際に店員さんと一緒に全部のパーツを選んだ経験はプライスレスです。←結局ここが言いたかった。
結論~BTOよりも圧倒的に満足できるPCができた!~
今回無事に、二人の店員さんの協力によって、私のPC「SANAGI∞MARU」(まだ手元に来てないのに命名w)は作られることになりました。
「SANAGI∞MARU」という名前の由来は、白いPCケースが蛹の繭のように綺麗で、内部には成長を予感させる高い拡張性を兼ね備えているからです。
今回、メモリが取り寄せなので納期は2週間程度と言っていましたが、伝票見ると一週間くらいでも届く可能性がありそうです。まぁ、2週間でも全然待ちますけどね!
兎にも角にも、「SANAGI∞MARU」を早く迎え入れたい気持ちで一杯です。
人とのかかわりや、二日目にたまたま入荷したCPUなど、様々なタイミングや要素が絡み合って、生み出されたフルカスタマイズPC「SANAGI∞MARU」
PCを見ながらふと、「あのとき、店員さん達と3人で一緒に作ったんだよなぁ……このPC」と思い出すことになるでしょう。
それは恐らく、簡単にマウスでポチって注文できるネット通販のBTOでは、なかなか味わうことは難しいのではないでしょうか。
パーツの有無や価格などが、タイミング次第で変わってしまう側面はありますが
それでも、私は今回のような実店舗でのフルカスタマイズPC作りを、声を大にしてオススメします。
※なぜ自作と呼ばないかといえば、自分で組み立てるわけじゃないので、自作ユーザーへのリスペクトも込めて自作と呼ばずに、フルカスタマイズと呼んでいます。
それは、パーツ選びやパソコンの知識に自信が無いという理由で、BTOにしようと考えている人達にもオススメします。
なぜそこまでオススメなのかというと、
- BTOよりも、圧倒的に自分の理想にとことん近づけることができる
- 在庫の有無に一喜一憂できる(特に、在庫があった時の喜びは大きいです)
- 全てのスペックが思い通りにいく保証はないが、その代替を考える面白さ
- PCパーツに詳しくなくても、店員さんにパーツ選びの説明や意見を貰える
- パーツ選び&店員さんとのコミュニケーションが楽しい
- 代わりに組み立てて貰うことも出来る
- コスパに優れていると言われるBTOとの差額もそれほどではない
そして、今回の私のパターンで言えば
二日間で4時間以上もかけて、親切でナイスガイな店員さん達と一緒に作り上げたPCですから、愛着が無いはずがありません。
個人的にはPC本体にも満足していますが、PC作りという体験に対しても非常に満足しています。
ということで、パーツの選定にあたり沢山のアドバイスをくれた、ドスパラ秋葉原本店のスタッフさんと、本店に行くキッカケを与えてくれたコールセンターのお姉さん、本当にありがとうございました!!!
家に到着する日が待ち遠しい限りです。組み立てのスタッフさんも何卒お願いします!
この記事で伝えたかったこと、それは――
是非、あなたもPCショップで、世界に一つだけのフルカスタマイズPC作ってみませんか?
そして最後に、今回お世話になった御礼も込めまして、